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Dragon marked for death レビューについてのレビュー

昨日やっとクリア。ラスボスに全然ダメージが与えられず、レベル上げないと無理だなぁと思いレベル上げしてやっと1つ目のエンディングを確認。シンプルだけどもよいエンディングだった。ただのハッピーエンドにはしないという強い意志も感じた。ドットの一枚絵は良い。なんかこう、達成感でぐっとくるものがあった。

 

ドット絵のゲーム全盛期に幼少期を過ごして、久しぶりにドット絵のゲームをしたけれどすごくよかった。

もともとロックマンゼロはソードだけでクリアするくらいには好きで、サイバーエルフが使うと死んでしまうので意地でも使わずにプレイしたのが懐かしい。何だかんだハードでクリアまでやったんだよな。四天王のデザインもすごく好きだった。

 

思い出話はさておいて、Dragon marked for death(以下DMFD)について。

このブログを立ち上げようと思ったのは、DMFDは良いゲームなのにきちんとした評価がされていないと思うからだ。敵が硬い、雑魚の経験値が少ない、制限時間がある、ソロとマルチのバランスが悪い、UIが不便、ちゃんと作り込んでない、説明不足、等々のレビューとも呼べないようなものばかり書かれている。しかもクリアまでやっていないのに書いていたりする。だからちょっと怒っている。

 

これはアクションRPGなんだ。RPGなんだよ。ロールプレイングゲーム。役割を演じるゲームなの。役割は復讐を果たすために旅に出る主人公の話なんですよ。主人公に名前が決まっていないのは、旅に出るのがプレイヤーの分身であるということに他ならない。最初の敵が硬いのは、旅に出たばかりの冒険者が苦戦しないはずがない。経験を積み、レベルを上げ、装備を整えて再度挑戦する。すると行動パターンも分かってきて適切に攻撃できるタイミングがわかったり自らの成長・装備の改善により倒しやすくなる。アクションRPGなのでこの行動パターンを把握することができれば戦いやすくなる。これはコマンド式RPGにはない醍醐味だ。雑魚敵もダメージを受けるリスクが高いと思えば処理する、無視してOKなのは無視するなどきちんと住み分けされている。毒のある虫とあえて近接戦で戦って毒になるリスクをとるなんてことはする意義がない。高所での空を飛んでいる雑魚敵に危険を感じて倒すのはすごく自然だろうと思う。ステージギミックには鬼畜なものもあるが、きちんとギミックであると説明されている。そのために画面の拡大・縮小がある。しらずにいったら毒沼をえんえんと歩き続ける羽目になってなんて辛いクエストなんだと思ったこともあった。それはきちんとギミックを把握することができていなかったからだ。ヒントはきちんと置いてある。ヒントを確認しなかったからクリアできなかった、というのはいささか甘えが過ぎるのでは?

 

酒場で全部整えられたらいい、なんて書いたりするレビューもあった。酒場に武器や道具が売ってるわけないでしょ。武器屋に道具類が取り扱われていることもないでしょ。ロールプレイしましょうよ。RPGなんだから。

道具の持ち込み制限が辛いなんて話もあった。だいぶ持ち込めるようになったとはいえ、モンハンだってそうでしょ。宿屋は旅に出た先の常宿でそこに荷物を預かってもらってるんだよ。個人的にはお金払って泊まったりする描写も欲しいくらいでもある。それに掘り出し物のレア装備がでると一気に攻略が楽になるハクスラ要素も良いものなんだよな。戦利品をどうするのか、考えるとしたらそれは宿屋以外ありえないでしょう。あと、どうして飛んだり跳ねたり走ったり剣を振るったりする冒険に行くのにいくらでも道具をもっていけると思うのか。ド○えもんじゃないんだから。そして道具制限がなかったらこのゲームの良い意味での緊張感が台無し。無限に体力回復アイテムをもしゃもしゃしながら殴るだけのゲームをしたい人なら別だけど、そんなのゲームですらなく作業だよ、作業。それに道具を持っていき忘れて死にそうになりながらクエストを切り抜けるのも楽しいものだよ。

作業がやりにくいから改善してくれ?ゲームがしたいんですよ、僕は。ストーリーは説明は少ないかもしれない。しかし世界観を損なうこともなく、むしろ想像の余地を残してくれているのがよかった。システムの説明不足というレビューも、街の人が「+ボタンを押すとメニューが開くよ」、とか「アイテムは装備しないと意味ないよ、戦闘中にも装備の切り替えができるよ」とか「クエストの横に旗のマークがつくクエストがあるよ」とか世界観台無しだと思いません?「ラスボスに弱点はここですよ、返信はあとn回ある」とか説明されたら舐めプかよ、とか思うでしょ。こうやって世界観を大切に作ってくれているんだろうなと僕は思った。DMFDは難易度の高いRPGとして一躍有名になった世界樹の迷宮をプレイしているボウケンシャーさん達の方が楽しめる可能性も感じる。

 

たしかに難しいゲームかもしれない。けどクリアできないなんてことはない。賛否のあったVtuberプレゼン大会だけれども、開発陣がクリアできないかもしれないと心配になるくらいの腕前のVtuberさんもクリアして、ラスボスがギリギリ倒せなくて悔しかった、だけどもリベンジしてなんとか倒してすごい達成感があった!と言っていた。そもそも、企画とはいえ40時間ちかくぶっ続けでプレイ出来てしまうゲームって、面白くないわけないと思わないのだろうか。面白くなかったらプレイをやめてしまうはずだ。最初のオーガが強くて勝てない、という人もいるかもしれない。しかし、今は勝てないだけで行動パターンをしっかり確認してどうしたら避けれるかを考えればクリアできないなんてことはないはず。クリアできるようになればレベルを上げることもできる。そしたら難易度を自力で緩和することもできる。自分で工夫してどう戦うか、それを考えて楽しむのがゲームの楽しみではないのかな。工夫もせずに、敵が硬い、難しすぎるとか。ちゃんと考えてプレイしてますか?

クック先生が倒せないからモンハンはクソゲーっていうようなもんだよ。回復薬も無限にもっていけないし、罠も制限があるし、とか。時間制限でクリアできなかった?それはなぜクリア出来なかったのかを考えれば次はできるようになるはず。けどあるクエストの隠し通路はかなりわかりにくいのがあるのであれは流石に不親切だったと思う。直前に鍵を取らせておいてその先の扉が開かないってそりゃパニクるよね。バグって言ってる人もいたけど、バグじゃない。

 

アクションゲームとしても骨太で最初のチュートリアルのボスがDLCの龍血の郷で戦えるのだけれど、高難易度になると本性をあらわして鬼畜な難易度に跳ね上がっていったりするのでアクションゲームが好きな人には是非プレイしてもらいたい。そしてそのうまいプレイの動画も見たい。

 

長文になったけれど、本当に面白いゲームなので不当な評価が多い現状が悔しい。歯ごたえのある・緊張感のあるゲームをしたいと思っている人であれば是非やってほしい。売れればDLCで新しいプレイアブルキャラも出るかもしれないし、システムもアップデートされて新モーションが追加されるかもしれないし、続編がでればさらに良いものを作ってくれると思うから!

 

難しいけど、その難しさを乗り越えた嬉しさみたいなものがあるゲームは少ないから低評価のレビューもあるけれど一度触ってみてもらえて、そして楽しんでもらえたらほんとに嬉しい。